作業日2022年11月2回目

島田湿地の入口(再生区)

気持ちの良い紅葉狩りが出来そうな天候の晩秋の11月27日、今日は保全活動日です。

島田湿地保全区には小さな池があります。その池に落ち葉が溜まってヘドロ化し、池の中の作業を妨げたり、富栄養化してしまうのを防ぐため、毎年11月には保全区の池周囲の草刈り(前回)に続いて池に落ち葉の回収するネットを設置するのです。

このように、湿地の保全活動において、晩秋から冬は植物が眠る時期です。故に沢山手をいれることが出来る時期となります。保全活動はここから3月までが本番と言えるでしょう。ここで手を抜いてしまうと、来年の湿地の植物に影響が出てしまうことになります。

その為、この時期は活動日が月2回に設定されます。

保全区の池、左側は保全区のメイン湿地

池には6つのネットを張ります、中央付近に渡すように大きな網を2本、その対岸両側に2本、保全区の奥側からの小さな流れの近くに2本を設置するのです。後は風や水の流れが自動的に落ち葉を網の張ってある場所に集めてくれるので、それを来年に回収するわけですね。

池の中央のネット

この池の深さは腰の辺りなので、胴長を履けば対応できます。但し、ヘドロが溜まってしまっているので、足を泥や水にとられます。木の棒を持ちながら支えにして慎重に作業します。

奥の小さな流れのネット

池の奥の部分です。背後には湧き水があり、小さなせせらぎとなって流れているのです。

折角ですから、通路の上からは撮影できないアングルで。

池の中央から湿地の奥を撮影しました

この写真は湿地の奥の方(1つ前の写真で言う背中側)を写したものです。

トウカイコモウセンゴケ(Drosera tokaiensis

トウカイコモウセンゴケ(Drosera tokaiensis)も真っ赤になりました。これから厳しい冬を迎えます。湿地なので凍結することもある環境。あるものは種子で、またあるものは殖芽で、またあるものは赤くなって…それぞれのスタイルで冬越しをするのですね。

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